不動産業界で働いていれば絶対に感じる「宅建士」とそうでない人の壁。
仕事をする上での有利不利もたくさんありますが、1番気になるのはお金の話ですよね。
「持っているだけで年収が増えるのはわかっているけど勉強する気が起きない…」
なんて考えてしまっているあなたがどれだけ損をしているかまとめてみました。
宅建士を取らなくてはいけない理由は「年収」
宅建士をもっていれば重要事項説明等の独占業務が行えるので、仕事をする上でも重宝されますよね。
宅建士をもっていない社員には行えない仕事を行う分、不動産業界では多くの企業が「資格手当」を出しています。
資格手当は月15,000円~30,000円程度出している企業が多く、営業成績や勤務態度に関係なく宅建士を持っていない社員と給料に差をつけています。
資格手当はボーナスにも影響してくるので、年4ヶ月分のボーナスを出している企業なら16ヶ月×15,000円~30,000円が年収差として出てきます。
つまり少なくても24万円、多い企業だと48万円も年収に差があるんです。
数万円程度の違いなら少し残業したり少し良い営業成績を残すだけで埋まる差ですが、48万となると厳しいですよね。
それに自分よりも働いていないor成績が悪い人間が資格をもっているだけでたくさん給料をもらっているのはいい気分はしませんよね。
しかし、不動産業界で働くならこの制度はどこにいっても変わりません。
だったらさっさと宅建士になって自分の収入を増やすのが賢い行動です。
生涯年収にするとさらに絶望的な差がある
不動産適正取引推進機構が発表しているH28年度の宅建士合格者の平均年齢は35歳です。
平均取得年齢で宅建士になった場合、定年が65歳の企業だと「30年間」は資格手当をもらうことができることになります。
つまり資格手当が月30,000円の企業だった場合、
年間48万円×30年間=1440万円
これだけの収入の差が生まれることになるのです。
場所を選べば家が建てられる金額ですよ。
35歳に取得した場合の計算ですから、もっと早く取得すればそれだけ金額も変わります。
もし大学生の間に取得し、新卒の22歳から資格手当30,000円をもらえることになれば、
年間48万円×43年間=2064万円
こんなに差が出てきます。
早く取得すればするほど有利なことが一目瞭然ですね。
試験勉強は1時間で48,000円の価値がある
宅建士試験に合格するための勉強時間は平均で300時間だと言われています。
300時間も試験勉強にあてることになるのは結構な苦痛ですよね。
睡眠時間を削ったり昼休みに勉強する必要もあるでしょう。
しかし、宅建の勉強を1時間するごとに生涯年収は48,000円増えます。
勉強しないなんてもったいなさすぎます。
これは平均取得年齢である35歳で宅建士を取得し、資格手当で生涯年収を1440万円増やした場合の概算です。根拠としては
1440万円÷300時間=48,000円
です。
1時間あたり48,000円の価値ですね。
もちろん取得する年齢も勉強にかける時間も人によって違うので一概には言えませんが、宅建士の勉強はこれくらいの価値があります。
誰でもこの程度の費用対効果はありますからできるだけ早く試験勉強に取り組むべきです。
結局は受からないとどうにもならない
1時間あたり48,000円の価値がある宅建士の勉強ですが、これはあくまで合格した場合の話です。
試験勉強に倍の時間をかけても生涯年収の効果は増えません。
むしろ減ります。
下手な勉強方法を選んで時間を無駄にするわけにはいけません。
効率的に年収を増やすには適切な勉強方法を選び、できるだけ短い期間・勉強時間で合格を目指すことが大切です。
そのためにあなたにあった勉強方法や教材をしっかり比較検討してから始めるべきです。
詳細の記事を読んでくださいね↓
https://takken-dokugakugokaku.com/?p=295
おわりに
ここでは資格手当による生涯年収への効果を中心に解説しました。
しかし、宅建士の取得は昇進にも関わってきます。
不動産業界の企業は宅建の知識も持っていない人間を重要なポストにはおけないと考えていることが多いことから、資格手当だけでなく昇進にも関係してきます。
企業によって昇給額が全然違うので数値化は難しいですが、長く不動産業界で働こうとしているのなら取得は必須です。