宅建合格体験談

主婦の再就職に有利な資格「宅建士」の受験体験談

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「宅地建物取引士」通称:宅建という資格をご存知でしょうか?

不動産屋に勤務して、土地や建物の売買の際に契約書や重要事項説明書などに記名・押印し説明を担当する資格です。

主婦が取得しやすく、再就職にも有利な資格なので、私の経験を踏まえてご紹介します。

※本記事は実際に合格した40代主婦の方に体験談を作成して頂きました!

 



将来に備えて、何か資格が欲しい!

結婚して一度仕事を辞めたり、子どもが産まれるために仕事を辞めたり、女性にとって家庭の事情で仕事を辞める事は多いことでしょう。

一度、仕事を辞めるとなかなか復帰が難しいのも現実です。

しかし、子どもが成長して手がかからなくなったり、子どもにお金がかかるようになってくると再就職を考えませんか?

 

スーパーやコンビニ、ファミリーレストランなどは若いうちはどこでも使ってくれるけれど、仕事を離れて10年以上ブランクがあったり、40歳を過ぎるとパートでも採用は難しくなると聞きますよね。

資格などを取って専門的な仕事であれば、多少年齢が上がっても採用してくれるでしょうし、誰でもできる仕事よりはお給料も高いです。

資格はすぐ使わなくても、取得しておけば、後で役に立つのも嬉しいですね。

 

身近なママ友を見ていると、若い時に取った資格で復帰しているのは、「看護師」「薬剤師」「医療事務」「保育士」「幼稚園教諭」「教員」「宅建士」の方などがパートや社員などで再就職していました。

今回は、そんな主婦の再就職に有利な資格「宅地建物取引士」通称:宅建について、私の経験をもとにご紹介します。

 

子育てが一段落、何か仕事を始めたい

子どもが成長してくると、専業主婦は自由な時間が増えますね。

まずは、子どもが幼稚園に入った時、小学校、中学校と年齢が上がってくるに従って、子どもは手がかからなくなり、周りのママ友も仕事を始めます。

そうすると、「空いた時間がもったいない」「これから子どもの習い事や塾代など学費もかかるし、自分も働かかなくてはいけないかな」と思い始める人も多いのではないでしょうか?

私は、そんな思いを何度もしつつ、上の子が中学3年、下の子小学5年生の時に、近所の不動産屋のパートを始めました。

 

それまで、専業主婦として過ごしてきましたので、子どもに対して目をかけ過ぎる部分があると自覚していました。

上の子が中3の受験生になると、家にいる時間が多くなり、私が家にい続けると「勉強したの?」と、しつこく聞いてしまいそうで、子離れのためにも、パートをしようと思いました。

 

街の不動産屋の仕事は多岐にわたり、入れ替わりの激しい職種です。

未経験の方でもわりと就職はすぐ出来ますが、使用期間で去っていく方も多かったです。

私は、1年半働かせて頂きましたが、社員・パート含めて常時15人ほど勤務していましたが、10人以上は辞めた方や入社した方がいました。

 

仕事も色々経験しました。

私が行っていたのは、管理物件の掃除や入居が決まった部屋の不具合確認、簡単なクレーム対応で入居者宅に伺ったり、賃貸契約書の種類作成などです。

宅建の資格を持っているパート勤務の方は、書類作成や物件の検索業務など事務所内での仕事が多く羨ましかったことをよく覚えています。

 


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受験を決めた理由は「不動産の事を学びたい」

私がパートを始めた不動産屋は、賃貸をメインにした街の不動産屋さんです。

採用面接に行った際に、社長に「宅建とってみる気ない?」と、言われたのが宅建を受験するきっかけでした。

取りたい意思を伝えると、社長の受験体験も話して下さいました。

 

「1年目は、全然勉強しなかったら、全くわからなかったんだよ~2年目は勉強したから取れたけどね」

 

など伺いました。

面接の帰りには、まず書店に寄って宅建の受験テキストを物色してみました。

4月からの採用が決まってからは受験を決意し勉強方法を調べました。

勤務が始まってからは職場が不動産屋ですので、周りの宅建を持っている方に色々聞いてみました。

 

ただ、驚いたことに、社員さんでも宅建の資格を持っている方が意外と少ないのです。

宅建士は、事務所当たりの人数が決まっていますし、重要事項の説明もしますので、ある程度人数がいないと困ります。

その不動産屋では、パートを含めた有資格者の数で宅地建物取引士の設置義務を満たしているようでした。

 

宅建の資格を持っているパート勤務の方は、書類作成や物件の検索業務など事務所内での仕事が多く羨ましかったのも、2年目の受験のモチベーションになりましたね。

宅建の申し込みは7月、試験は10月中旬、合格発表は11月下旬~12月上旬です。

職場の人や友人などで、宅建を持っている方に受験勉強の方法を伺ったところ以下のような内容でした。

 

・20代の独身、スクール(TAC15万円ほど)に通い取得。
・40代主婦パート、数年前に独学で1か月必死に勉強して取得。
・40代主婦パート、スクールに通い取得。
・40代主婦パート、10年以上前(当時は社員)で独学。過去問丸暗記して30代で取得。8月から1日6時間ほど勉強。
・40代男性社員、通信講座で3か月、土日10時間ずつ勉強して取得。

 

https://takken-dokugakugokaku.com/?p=295

 

スクールを調べましたが、夜に学校に通うのは主婦には難しいですし、10~20万円の料金も主婦には高いので、独学を決意しました。

 

試験勉強で苦労したこと

試験勉強で苦労したことは、次の3点です。

・法律用語がチンプンカンプン
・合格まで2年かかった
・家事との両立

 

法律用語がチンプンカンプン

勉強に使ったのは、参考書1冊過去問題集「権利関係」「宅建業法」「法令・税その他」の3冊です。

先ずは、全体像を把握しようと600ページ以上ある参考書を読みましたが、最初の「権利関係」が、法律用語がたくさん出てきてチンプンカンプンです。

 

一緒に働いていた新卒の社員で法学部出身の方は、「権利関係」は理解できると言っていました。

法律関係を勉強していない方は、ここで挫折しそうになるでしょう。

 

後で知るのですが、ここは飛ばして、後で出てくる「宅建業法」や「法令・税その他」の方が暗記や数字が多いので、比較的覚えやすく、そちらから勉強を始めれば良かったかもしれません。

法律用語というのは、特殊な文体で書かれているので、「これは日本語?」と思うくらい意味不明です。

 

1年目は結局わからないまま受験しました。

2年目の勉強を始めた時には、すっと理解できたのが不思議です。

よく、子どもに難しい古文や現代文でも難しい文などを音読させる勉強法がありますが、その原理なのかと思いました。

何度も繰り返すうちに、身体にしみ込んでくる感じでしょうか。

繰り返し勉強する大切さを実感しましたね。

 

合格まで2年かかった

1年目は、2013年に受験しました。

この時は、身近な方から1か月勉強して受かったと聞いていたので、多少油断していたかもしれません。

 

4月に参考書と問題集を購入。

参考書を少しずつ読んでいましたが、「権利関係」がチンプンカンプンですから、読みだすと眠くなる。

7月頃、それではいけないと計画を立て、1日何章分読むとノルマをざっくり決めて、意味が分からなくても目で字を追うだけでも良いと決め、読み終わったのが8月末。

9月から問題集を解き始めました。

「権利関係」「宅建業法」「法令・税その他」の順で各3回解きました。

4回目は覚えやすい方から「法令・税その他」「宅建業法」の順で解いて、「権利関係」は3分の1ほど解いて時間切れで当日を迎えます。

 

最初の試験で私は31点。合格点は33点でした。

 

4回きちんと繰り返せば受かったのではないかと非常に後悔しました。

また、免除科目5問中1問しか正解していなかったので、免除講習を受けていれば4点加算され合格できたのかとそこでも後悔をしました。

 

しかし、過去問をきっちり覚えれば合格できるだろうと確信はしましたので、再度、過去問だけで受験に挑戦する決意をしました。

 

2年目は、2014年に受験しました。

参考書を読んで要点をまとめたノートを作り、単元ごとに問題集を解いていきました。

昨年勉強していたので、最初はチンプンカンプンだった「権利関係」が理解できるようになったのには、我ながら驚きました。

6月中旬から勉強を開始し、合計5回問題集は解きました。

5回も解いても、不思議なことに同じ問題を同じように間違うのです。

40歳を過ぎて暗記は辛いなとつくづく実感しました。

 

覚えきれない問題は、再度見直しもして2度目の受験。

結果、32点のギリギリ合格でした。

 

10年以上前に合格した方は、過去問を丸暗記すれば40点以上取れたと言っていましたが、もうそんなには簡単な試験ではなく、新しい問題が増えています。

自己採点をして、覚えきれず迷って間違えた問題は3問ほどあったので、きっちり覚えていれば35点取れたのかなと思いました。

 

悩みどころの家事との両立

家事との両立が、主婦は一番悩むところではないでしょうか?

パートの勤務時間が9時から午後2時までです。

仕事の関係で、少し帰りが遅くなることもありました。

 

朝、出勤前に掃除や洗濯、できれば少し夕飯の下ごしらえをして出勤。

帰宅後、上の子の塾用のお弁当と夕飯を作ります。

下の子の習い事の送り迎えなどをして夕食を食べさせ、主人が帰宅したら食事を出して、空いた時間に勉強。

本格的に勉強し始めると夜の12時や1時頃まで勉強していたこともあります。

 

1年間ずーっとではなく、1年目は8月から10月中旬の受験まで、2年目は6月から10月中旬までなので、そんなに長い期間ではなかったので、集中することが出来ました。

良かったことは、1年目は上の子が受験生でしたので、母が真剣に勉強する姿を見せられたという事でしょうか。

その時は不合格でしたが、翌年も諦めずに受験して合格したので、努力する大切さを感じてくれたのではと思います。

 

同じパートで子どもが受験生の方も、私に影響され宅建を受験しました。

残念ながら不合格でしたが、「久しぶりに頭を使って頑張れ良い経験ができたよ。ありがとう。」と、感謝されたのが印象的でした。

 

合格後にかわったこと

私が不動産屋で働こうと思った最初の動機は、

 

「大家になりたいが、不動産屋に物件を紹介してもらいに行くのが怖い。内部事情を知りたい。」

 

でした。

宅建に関しても、不動産取引の仕組みを理解するのにとても役立つ勉強です。

 

私は、宅建の合格発表を待たずして、不動産屋を退職し、不動産投資の勉強を開始しました。

書籍を読んだり、物件を探して不動産屋に問い合わせした実際に見に行くのには、働いていたのでは時間が足りなかったのです。

 

その後、100冊以上の書籍を読み、60件以上の不動産を見に行き、戸建てを1戸購入して、大家を始めました。

宅建の勉強をすることで、不動産取引について知識も付きましたし、不動産屋に騙されない態勢ができたのではないかとも思っています。

不動産投資に関する書籍を読んでも、理解できることが多くなりました。

重要事項説明と不動産売買契約書の違いなどは、知っているのといないのとでは、やはり相手の対応も違います。

 

また、数多くの物件を持たれている大家さんは、宅建を取り、宅建業者登録をしています。

宅建の勉強をしているとわかってきますが、土地や建物の売買を何度も繰り返すことは、宅建業者でなければ認められていないで、取得する方も多いようです。

不動産屋で働いた経験も、不動産の管理で発生する問題、対応のし方、賃貸の募集方法など様々事を学べました。

大家になるにあたりとても助かりました。

 

終わりに

主婦になると、何かの目標に向かって努力することがあまり無くなりますよね。

資格試験に合格するという目標は、自分の努力が成果として目に見えて、達成感があります。

将来に備えて、宅建士に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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