不動産・金融業界で働いているor働きたいなら一度は考える「宅建士取得」。
管理人はるめりRが新卒2年目で宅建士を取得する気になった状況や勉強方法をまとめました。
宅建士をとるための期間はこれまでだらだらしていた人生の中で1番勉強に力を入れたかもしれません。
勉強だけに力を入れられる学生と違って、社会人として資格取得を目指すことの難しさが伝わればと思います。
目次
宅建士受験を決めた強い理由
私が宅建士受験を決めたのは、新卒で入社した不動産賃貸業を営む企業でのあるできごとがきっかけです。
不動産業界に勤めたことがある人ならお分かりだと思いますが、基本的に実力主義(営業成績)の会社が多いです。
しかし、私が入社した企業はそこそこ大手の不動産賃貸業だからか、営業の結果よりも長い間在籍していたり、「宅建士」を持っていて資格手当をもらっている社員のほうが給料が多い会社でした。
自分より全然仕事ができない先輩社員が「宅建士」をもっているからという理由だけでたくさん給料をもらっているのって納得できないですよね。
それに私が契約まで取り付けた案件で最後に先輩社員に重要事項説明をお願いすると
「オレがいるからお前が仕事をとってこれるんだぞ?」
と言われたときは殺意がわきました。
宅建士もってりゃ誰だってできる仕事なのにふざけんな!と不満でいっぱいでしたが、そのとき私が宅建士をもっていないのも事実でした。
重要事項説明ができる先輩に高い給料を払う会社の判断もわかりますよ。
※別店舗にたくさん宅建士はいるのですけどね
でもその〇森先輩は全然契約とってこないし態度はでかい。
先輩っていっても3~4個上の先輩なので他の店舗で宅建士がいる状況も体験していない様子。
だから態度でかいんでしょうけどね。
支店長も宅建士に辞められると困るみたいで、成績のことで注意はしてもそんなに強くは言えない様子。ふざけんな。
※この店舗の先輩以外の宅建士はパートのおばさんと支店長のみ
そこで「先輩の仕事を奪ってやろうじゃねぇか!」という決意をしたわけですよ。
資格手当で年収を増やすってのももちろん理由の一つではありますが、偉そうなことをいう先輩社員への報復が一番の理由でしたね。
「僕も宅建士持ってて重説できますし、契約もってこれない先輩の価値なくなっちゃたんじゃないんですかぁ?」
これだけぜったい言いたい!!!!11111
このはるめりR、受けた恩を忘れませんが、受けたアダも絶対忘れません。覚えとけよ〇森!
そんな気持ちで勉強を始めた宅建士ですが、思ったより難易度が高いことが少しづつ理解しはじめたのでした…
実はけっこう難しい宅建士
〇森絶対ゆるさねぇ…
そんな気持ちで始めることにした宅建士の勉強ですが、意外と難易度が高いことに気づかされました。
資格手当月2万円ですよ?取得したほうが絶対にお得なのに持っている人が社内で少なすぎるんですよね。
さらに言えば会社で推奨しているんですよ。社畜精神の高い人なら絶対取得するでしょ。
なのに数が少ない。それって難しいことの証明ですよね。
あ、会社の言うこと誰も聞く気がないってのは無しで!
まぁ残業もかなり多いし、勉強する時間がすくないから受からないっていうのが実際の事情ですよね。きっと。
私も例にもれず残業だらけだから勉強する時間なんて全然ないんですよね。
学生時代優秀だったわけではありませんが、やる気になればそこそこ点数とれていたのも事実。
しかし、勉強する時間がないと能力を発揮することもできないんですよ。
めっちゃむかつく〇森先輩でしたが、同じような状況で宅建士を取得したことだけは尊敬できることに気づきました。
ま!契約少ないし仕事が少ないから勉強できただけかもしれませんけどね!笑
私が独学を選ぶことにした理由
〇森が取得している宅建士。絶対落ちるわけにはいきません。
受験して落ちたことがわかり「え?お前宅建士落ちたの?」なんて言われたら発狂ものです。
だけど勉強する時間が少ないのも事実。
そんな条件下で合格するための方法を考えなければいけません。
資格試験を受けるにあたって一番合格率が高そうなのはTACやLEC等の資格学校に通うって勉強する選択肢ですよね。
僕は当時埼玉の大宮に住んでいたので、近くに有名講師がいる資格学校は結構あったんですよ。
田舎を馬鹿にするわけじゃありませんが、田舎だと資格学校があってもまともな講師もいないので、金額に見合った講義が受けられないという話はよく聞きます。
その観点からみると恵まれた環境なのですが、いかんせん資格学校に通う時間がない。
資格学校は社会人のために平日ではなく、土日に授業を集中させていることが多いのですが、不動産賃貸業の企業で働いていたら土日休みなんてまずないですよね。
平日も講義があるのですが、残業&残業&残業でとてもじゃないけど講義を受けられません。
忙しい人ほど次のステップにすすめないってすごく悲しいことですよね。
でも、そこから抜け出すならいつか本気を出して勉強しなくちゃいけない時期があるんですよね。
今やるしかないんですね。〇森のおかげかもしれない。
そして宅建試験まで時間がない。決意したのが6月下旬。
試験は10月。絶対に合格したいので6月中はしっかりと教材を選ぶ期間にしたかったので実際7月から勉強開始
…3か月しかないじゃん!
2chで宅建は3か月なんて言われているけど、社会人になっても何かしら勉強してた人の話でしょそれ。
私は大学生活すら麻雀漬けで勉強何て全然してません。
大学生活でできるようになったのは麻雀での押し引き判断と山読みくらいです。あとネット麻雀7段の称号くらい。ちなみに天鳳ね。
期間と日々の勉強時間に制限がある中で合格するためには計画が一番大切です。
無計画にがむしゃらに勉強して合格できるのは環境に恵まれている場合だけです。
私は今回特にぎりぎりの状況でしたが、どんな人だって制限は絶対にあります。
私は仕事が忙しかったですが、家事育児で忙しくて平日どころか土日も机に座って勉強する時間がない人だっていると思います。
万全の状況で勉強できるなんて学生以外なかなかありません。
そんな制限のある状況で大切なのは短期間で効率的に勉強できる教材です。
もちろんその状況下で最大限勉強量を確保するのが大前提ですよ?
合格する可能性が一番高くなるのは予備校に通うことだと思います。
合格するためのテキストと講師に恵まれているのですから当然です。その分お金がかかりますけどね。
でも先ほどふれたように予備校って通学時間とあらかじめ決められた勉強時間を確保できる人しか使えないんですよ。
私はどっちも確保できませんでした。だから断念。
予備校に通う余裕はないし、かといってその辺の書店で売っているテキストだけ読むのも不安。
それに机に座って勉強する余裕はないし、会社の休憩時間にテキスト広げて勉強しているアピールもできる限りしたくないものですよね。
だって〇森がいるからね。
資格の勉強をするときに候補にあがるのって基本的に「独学」「資格学校」の2つですよね。
そこで「資格学校」がだめだったら消去法で「独学」ですね。
でも前まで「独学」ってもんもんとしながらテキストを読み込むものだと思ってたんですよ。
どんなテキストにしたとしても読み込みまくるならどんなテキストでも変わらないですよね。
テキストの質なんてぶっちゃけどの勉強方法選んだって変わりませんよ。
長い間研究されている国家試験なんて、対策テキストはどれも似たり寄ったりになりますよそりゃ。
「書店のテキスト」で自分に合いそうなやつで勉強かなーなんて考えていましたが、最近の独学用テキストをしっかり調べてみたら私の知識が古かったことに気づかされました。
いまの通信教育ってスマホ・タブレット時代に上手く迎合してて、いつでもどこでも効率的に勉強できるように工夫されているんですね。
スキマ時間に勉強って考えたことはあっても実際にそんな環境つくれないし、実践できないんですよね。
毎回紙のテキストをだすわけにはいかないし、通勤に使ってる埼京線はアホみたいに混んでるし。
それに宅建士は暗記がものを言う資格なので、音声と動画講義で勉強漬けにできるのは理想的。
DVDとかブルーレイで渡されるわけじゃなくてストリーミングで講義が受けられるのも良かった。
講義受けるためにスマホでみれるように加工したりダウンロードしたりめんどくさいことはできるだけしたくないですしね。
ただ、今までやったことがない勉強スタイルなのでもちろん不安はありました。
「こんな勉強方法でほんとに頭に入るの?」
という不安は新しい方法を選ぶときについてまわりますよね。
宅建士試験なら大丈夫(な人が多いはず)。
なぜなら、暗記型の試験内容で選択式の試験だからです。
簿記みたいな計算がメインの資格にこの勉強方法は向いていないです。
音声と動画で頭を宅建漬けにして、なんとなく覚えている領域を増やすのに向いています。
選択式なので記述式の試験ほどしっかり覚えている必要はありませんので正解の選択肢を選ぶことができます。
どんな資格にも向いているわけではありませんが、宅建士のような暗記がメインの資格にはぴったりなスタイルです。
私はその中でも特に使いやすかった「資格スクエア」を選んで勉強を始めたのでした。
勉強時間を確保するために工夫したポイント
スタディング(旧 通勤講座)を使って勉強を始めたのですが、思ったより勉強できる時間はたくさんありました。
通勤時間はもちろん、昼食の時間や夜ご飯の時間、寝る前など音声・動画講義をスマートフォンで受けまくりました。
家では大きい画面で勉強したかったのでパソコンを使いましたが、基本的にはスマートフォンを使っていましたね。
おかげで電池の消費が激しかったので携帯式充電器は常に持ち歩いていました。
データの通信量も膨大になるので、画面を確認できない満員電車みたいなタイミングは音声講義で勉強。
音声をmp3でダウンロードしてiTunesに入れて聞くって感じですね。
仕事中は車で移動することも多かったので、社内で流していつでも勉強できるように工夫していました。
そこまでやると、宅建士の勉強が生活の一部になるんですよね。
「宅建士ごときでそこまでやる?」
なんてことを言う人もいるかもしえませんが、宅建士なめないほうがいいですよ。
2chとかで言われているほど楽な資格じゃないですって。
今回みたいな短期間合格を目指す場合は勉強漬けにしないと絶対受かりませんよ。
「登録講習」で5点免除
宅建士試験において不動産業界で働いている人間が優遇される制度「登録講習」。
宅建士試験で5点免除されるんだから使わなきゃ損ですよね。
でも申し込みは4月くらいのプログラムが多く、私みたいにギリギリに決断した人間は普通使えないんですよねこの制度。
……実は登録講習受けていました。
会社から「今年受験しなくても仕事にまだ余裕があるうちに受けとけ」と言われていたんですよね。
宅建士まだ取るつもりないし…なんてめんどくさがっていましたが、受けておいて本当に良かった。
登録講習自体は、適当に受けてもまず落ちない制度なので特に書くこともないです。
不安に思っている方がいたら気楽に受けてきてください。
どの施設の登録講習でも大差ないみたいですよ。
登録講習は実施後3年間有効なので、宅建士を受ける予定がなくても余裕があるうちにうけ受けましょうね。
緊張の試験本番
ついに試験本番です。
こんなに緊張したのは大学受験以来だ…なんて考えながら受けてきました。
受験会場は割と家に近い大学でした。会場が大学なのも受験を思い出させる要因だったんでしょうね。
ちなみに直前までスマホで過去問を解きまくっていました。
ここまできたら今更何やっても変わらないはずなんですけどね。笑
もうスポーツのルーティンみたいなものですね。そのときは問題を解いていたほうが落ち着けたんです。
試験が始まってからは驚くほど集中できました。
効率的に合格するための教材をつかっていたので奇問・難問には対応できないことはわかっていたので、知らない問題があれば即スルー。
目的はあくまで合格なので満点を狙う必要はないです。
スタディング(旧 通勤講座)や資格スクエアは満点を取らせるための教材でなく、効率的に合格させるための教材だと明言しています。
そのおかげで力を入れる問題・スルーしなくてはならない問題を即座に判断できたのは非常に良かったですね。
自分の使っている教材の考え方を理解していたのは大きかったです。
試験中はできもしない問題に時間を使ってしまうことが最も下策ですからね。
試験終了後はやりきった気持ちでいっぱいでした。
会場を出ると解答速報が配られていましたが、受け取るだけ受け取って確認せずその日は友人と派手に飲みました。
試験勉強期間は禁酒していたので本当に美味しかったし楽しかったですよ。
緊張の合格発表
宅建士の試験結果は11月下旬の決められた日程にホームページ上で確認できます。
この時ばかりは手が震えました。
たった3か月間とはいえ、宅建士の勉強しかせず本気を出し切ったのですからね。
もし受かってなかったらまた1年後というのはつらい…
絶対内容忘れていますからね。
受験した年の合格発表は水曜日だったので自宅で発表時間までそわそわしていました。
結果は………
合格!
小躍りしました。
資格手当で収入が増えるからうれしいっていうのもありますが、本気でがんばったことで結果がでると自分が認められた気持ちになりますよね。
翌日出社して、ウキウキで上司に報告したのでした。
合格祝い金ゲット
不動産業界の会社ならどこでも資格手当はあると思いますが、僕が働いていた会社が合格時にも祝い金みたいなのが支給されたんですよね。10万円だったかな。
そこそこ大金ですよね。
資格手当でも毎月2万円もらえるのでかなり収入が増えました。
合格した後のことを考えると教材代は惜しむべきじゃありませんよね。
生涯年収でいくら差がつくんだって話ですよ。
教材を選んでいるときはできるだけ安いものを選ぼうかななんておもったこともありましたが、先のことを考えると10万でも合格だけでペイできるんですから、積極的に良質な教材を選ぶべきですよね。
祝い金がなくても月2万円の手当があったら年間24万円もらえるわけですから、1年でもはやく合格すべきですよ。
宅建士を取得したことによる仕事への影響
先輩を見返したいとか年収のことばかり考えて取得した宅建士でしたが、仕事にも良い影響はたくさんありました。
一番の影響はやはり重要事項説明を自身で行えることですね。
最後まで自分一人で対応できるので、お客さんと良好な関係を作りやすいです。
〇森先輩のような仕事ができない宅建士に仕事を任せていたときは、自分のお客に失礼をしないかハラハラしていましたからね。
確実に仕事はやりやすくないましたし、宅建士をもっていない他の社員からお願いされるのも悪い気分じゃないですね。
〇森先輩への復讐
ストレートで宅建士に合格したし、やっとにっくき〇森に復讐できる時期です。
ヤツをボッコボコにして自信喪失させてやりますよ。
…と思っていたのですが、実は〇森は10月に異動したんですよね。笑
恨みを晴らす前にこれですよ。
正直いなくなってからは仕事もかなりやりやすかったし全然よかったのですが、ちょっと物足りないですよね。
まぁ現実なんてこんなもんですよ。
受かったおかげで収入が増えましたし、きっかけをくれた〇森に感謝しときますか。
他の店舗でせいぜいがんばってくださいって感じです。
ちなみに〇森の代わりに新しく来た宅建士を持つ先輩は、人格もまともでわりと楽しい日々を送れています。
今後の目標
やはり宅建士もっていると同期より給料も多いし、大事な仕事を任される機会も増えます。
いやになったら転職することも考えられるし、宅建をとったことのデメリットは1つもなかったですね。
不動産業界で働くなら必須の資格だと思いますし、そうでなくても法律系の知識を身に着けるにはもってこいの資格です。
勉強にかける費用と時間なんて合格したあとのメリットを考えるとめちゃくちゃ安いです。
宅建士に興味があるならさっさと受験して合格しちゃいましょうよ!