宅建士試験に独学で合格した私が、テキスト・教材選びをする時に気を付けたポイントと、
合格した後に「〇〇があったらもっと良かった」と思った経験から、
効率的に宅建士試験の勉強をすすめられるテキスト・教材をまとめました。
私が使ったテキストは「資格スクエア」です。
あなたにあった教材を選んで最短で宅建士に合格しましょう。
目次
宅建士試験において教材・テキストを選ぶポイント
宅建はメジャーな国家資格だけあって対策教材はかなりの種類があります。
教材選定のポイントを押さえておかないと、内容が微妙で合格しにくい教材を選んでしまうかもしれません。
私は教材選びに時間をかけたおかげで最短距離で合格することができたと考えています。
↓が私の努力の証です!
配点が一番多い「宅建業法」の攻略
宅建士試験に限らず一番配点の多い分野に注力するのは試験対策の基本です。
難易度に関係なく配点が低い分野は捨て(捨てなくても注力してはいけない)、配点が高い分野に全力投球するのが合格への近道。
宅建士試験で民法(権利関係)も大切な論点ですが、一番大切なのは「宅建業法」です。
「宅建業法」は反復学習による暗記で得点することができるので、宅建士試験は勉強量が結果に結びつきやすい試験と言えます。
それに実務で生きてくる知識も「宅建業法」から出題される知識が多いですしね。
試験だけでなく合格後も生きてくる「宅建業法」に注力することは非常に重要です。
しかし、難易度が高い「民法(権利関係)」が一番大切だという人も一定数います。
確かに「民法(権利関係)」は難問・奇問も多いので他の論点よりも勉強しないと高得点は難しいでしょう。
ただ、難易度が高いということはみんなわからない問題も多いです。
宅建士試験は受験生を落とすための試験ではありません。
基本を理解していれば合格できる試験です。
つまり、他の受験生が分からない問題を解ければ受かるのではありません。
他の受験生が解ける問題をあたりまえに解ければ受かるようになっています。
難問奇問を無理に取りにいかず、基本的な問題を完璧に取れるようにしましょう。
つまり、力をいれるべきは「民法」ではなく「宅建業法」なのです。
民法(権利関係)は時間をかける
先ほど「宅建業法」に最も力を入れろと言いましたが、「民法」にも注力する必要はあります。
というのも民法で点数を取るには時間がかかるからです。
配点が多いのは宅建業法なので宅建業法に最も力を入れることは絶対ですが、民法は何度も頭に刷り込まないとなかなか得点できません。
つまり、試験直前に焦って勉強しても遅いんです。
ただ、時間をかけて反復学習することで難なく得点できる科目でもあります。
時間がかかる科目ではありますが、教材選びさえミスらずコツコツやれば恐れる必要は全くありません。
繰り返して勉強しやすい教材が必須
宅建士試験の特徴は反復学習により確実に点数を重ねられるという点です。
数学が絡む試験だと、反復練習よりも深い理解が重要だったりしますが、
宅建士は数学的な要素がほぼないので、繰り返せば繰り返すほど点数を伸ばせます。
宅建士を狙う方は文系が多いイメージがありますので、数学を使わなくていいというのはうれしいポイントでしょうね。
試験の特徴がこのような形になっているので、テキストも宅建士の特徴に合わせたものを選ぶことが合格の近道です。
過去門演習は必須
宅建士試験のもう一つの特徴として上げられるのが「過去問」が重要という点です。
暗記系の資格試験は過去問と同じ内容が繰り返し問われることが多いです。
宅建士も例に漏れず、過去問から同じような問題が繰り返し出題されています。
そのため、テキストとは別に過去問題集を購入することをオススメします。
オススメしますというより、合格したければ必ず購入しましょう。
または、過去問対策が乗っている教材を選ぶのもありですね。
書店で購入できるおすすめ人気テキスト
宅建士は国家試験の中でも非常にメジャーな試験なので、書店にも対策テキストがたくさん置かれています。
値段も比較的安価で購入できるので、興味が沸いたら近くの書店まで足を運んで中を覗いてみてください。
みんなが欲しかった! 宅建士の教科書
最初に紹介するのはベストセラーの「みんなが欲しかった! 宅建士の教科書」です。
TAC出版というだけで、ある程度の質は保証されていることがわかりますよね。
このテキストは文字の量を減らして、カラーの図解やイラストをたくさん入れる事で、勉強が苦手な人の抵抗感を減らして覚えさせようという狙いが見えます。
初学者におすすめの一冊です。
らくらく宅建塾
書店に置いている宅建士対策テキストで一番有名なものといえば宅建学院の「らくらく宅建塾」です。
らくらく宅建塾では宅建士を勉強するにあたり、イメージしにくい単語をかみ砕いて説明してくれます。
例えば
「心裡留保(しんりりゅうほ)」→「冗談」
「善意有過失(ぜんいゆうかしつ)」→「うっかり」
というように、勉強のハードルを下げてくれるのが特徴です。
また、ゴロ合わせも使って暗記の手助けをしてくれます。
たまにヘンテコな語呂合わせもありますが、そこが気にならない方には非常にわかりやすい優秀なテキストでしょう。
通信講座を使うならコレ!おすすめ人気教材
私は通信講座を選択して宅建士に独学合格しています。
宅建士に最短で合格するためには通信講座が最適だと私は考えています。
テキストのみを購入した場合や資格学校に通った場合と比べると、
音声・動画講義に非常に力を入れており勉強効率が高く、費用面対効果が段違いだからです。
宅建のように暗記が大事な試験勉強はどれだけたくさん繰り返すことができるかが重要です。
スマホやタブレットをつかっていつでもどこでも勉強できる通信講座は宅建士にぴったりの勉強スタイルです。
その考え方について詳しくは↓の記事を確認してみてください。
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宅建を取るのに最適な勉強方法は?独学?スクール?通信講座?
続きを見る
通信講座の中にも種類はたくさんあります。
当然ですが、全ての教材が優秀な教材なわけではありません。
最初に記載したテキストを選ぶポイントを満たし、その中でも特に優秀な教材のみ厳選しましたので紹介します。
「ユーキャン」の宅建士講座
通信講座といえば多くの人が頭に浮かぶのは「ユーキャン」ですよね。
ユーキャンも宅建士試験の講座をもちろん提供しています。
これまで紙のテキストとDVDによる動画教材のみ取り扱っていたのですが、
最近、世間の動画・音声教材による資格学習の流れに乗り遅れないように「アプリ版」を開発しています。
通信教育の大手企業なだけあり、非常に見やすいテキストを提供しています。
教材の質は良いのですが、価格も少し高めの53,000円(アプリ版)に設定されています。
ユーキャンの宅建士講座は教育訓練給付制度(一般教育訓練)の対象に選ばれていますので、対象者ならば少し補助が受けられます。
しかし、他の教材と比べるとどうしても価格が気になってしまいますね…
「スタディング(旧 通勤講座)」の宅建士講座
スマートフォン学習で有名なのが「スタディング(旧 通勤講座)」です。
音声・動画教材に特に力を入れており、机に座る時間をまとまって確保できない人の味方です。
いま資格業界で起きている資格対策教材のスマフォ・タブレット学習化の先駆者です。
夜遅くまで働いていたり、家事・育児に追われていたら、机に座る時間なんて確保できませんよね?
そんな人に活用して欲しいのがスマートフォンやタブレットでもできる音声・動画講義です。
↓はスタディング(旧 通勤講座)を使ってスキマ時間に学習した場合の一例です
また、価格も19,980円(キャンペーン中)と非常にリーズナブルです。
書店でテキストと過去問をそろえて模擬試験まで受けると15,000円程度かかります。
ただ、非常に充実した内容ですが紙のテキストがないので「スマートフォンだけじゃちょっと…」という方には不向きかもしれません。
「資格スクエア」の宅建講座
「資格スクエア」は「IT×脳科学」を掲げる資格対策講座を提供する企業です。
法律系の資格対策に力を入れており、宅建士だけでなく弁護士や司法書士対策講義も提供しています。
講座の内容は特に過去問対策に力を入れて作られています。宅建士試験の特性を理解し、宅建士用の講義を作っている証拠ですね。
料金は60,000円前後で提供しており、合格者へ10,000円~のキャッシュバックもあります。
スタディング(旧 通勤講座)と違い紙のテキストも付属していますので、スキマ時間にはスマートフォンで学習して、自宅ではテキストを使って学習というスタイルが取れます。
また、1動画5分~15分で作成されているので、スキマ時間に勉強するのにぴったりの長さです。
宅建士試験は反復学習による暗記で得点できる内容が大半です。
ちょっとしたスキマ時間に音声や動画で反復学習できる「資格スクエア」は宅建士試験にピッタリの教材でしょう。
無料登録で講義の体験ができるので資格スクエアに興味があるなら登録してみてください。
無料でためせる通信教育
先ほど教材について紹介しましたが、多くの人は音声・動画講義を使って勉強したことなんてありません。
使ったことがないものにお金を支払うのって少し不安ですよね。
私も最初は不安でしたが、当時は「仕事は忙しいわ机に座る時間はないわ」で選択肢が少なかったので「資格スクエア」で勉強するしかありませんでした。
「資格スクエア」と「スタディング(旧 通勤講座)」は無料で体験することができますので、通信講座を始めるのが不安だと思うなら、一度登録して比較してみてください。
独学で宅建士合格を目指すなら
ここまで書店で購入できるテキストや通信講座を紹介してきました。
もしあなたが「独学」で合格を目指すなら通信講座の中から教材を選ぶべきです。
宅建士は有名国家資格です。
司法書士や税理士のような高難易度資格ではありませんが、しっかりと勉強しないと合格することは不可能です。
これまで法律系の勉強を積んできた人ならテキストのみでも合格できるかもしれませんが、そうでない人にとって宅建士に独学合格するのは簡単なことではありません。
心裡留保や善意有過失などの初めて聞く難しい単語がでてきた時に、文字だけのテキストでムリに知識を詰め込むよりも、
動画講義で講師の声と動きを使って説明してもらったほうが数倍理解できます。
宅建士試験は年に1度しかありません。
テキストのみでムリをして不合格になり翌年もう1度受けることになるよりも、効率的な勉強方法を選んで1回の受験で合格したほうが絶対にお得ですよね。
不動産業界で働いていれば資格手当で年収は増えますし、これから働きたい人もアピールする材料ができて予定より早く内定をもらえるかもしれません。
1番避けたいのは必死に勉強したのに結果が出ず諦めてしまうことです。
それまで勉強した時間とかけた費用がすべて無駄になります。
そうならないためにもテキスト選びは非常に大切。
少しの金額をケチって結果が出にくい教材を選んでしまうくらいなら、少しくらい値がはっても、早期合格のための必要資金と割り切って優秀な教材を選ぶべきではないでしょうか。
終わりに
今回は宅建士を目指すときに選んでほしいテキスト・教材を紹介しました。
宅建士を目指している人の大半は、高校・大学を卒業して勉強から離れていた人です。
本記事を読むことで学生時代と同じ要領で勉強して合格するのは非常に困難だということを理解していただけたでしょうか。
私はこのことを理解していなかったので、教材選びに非常に時間をかけてしまいました。
あなたができるだけ効率的な勉強方法を選び、1度の受験で宅建士に合格することを祈っています。